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Chat-GPTなど生成AIの利用に関する考え方

1.生成AIとは何か

「生成AI」とは、ユーザーの質問に対して自然な文章、画像や音声などの応答を生成するツールです。現在、OpenAIが開発した「Chat-GPT」、Microsoftが開発した「Bing」、Googleが開発した「Bard」などさまざまな生成AI が存在しています。これらの生成AIでは知りたい内容を質問したり、欲しい映像等を求めたりすると直接その答えが表示され、しかもその表現や画質等が極めて自然に近いことなどから、最近大きく注目を集めており、さまざまな分野での活用が期待されています。その一方、いくつかの問題点も指摘されています。

2.利用上の問題点・注意点

倫理上の問題
生成AIは膨大なデータを事前に学習し、その学習データに基づいて応答を生成していますが、学習に用いられるデータは主にインターネット上のコンテンツで、それを無断利用している疑いがあります。著作権を侵害しているツールを安易に利用することには倫理上の問題があると言えるでしょう。
→ 生成AIの回答をそのまま課題の提出物として使用しない
自分が作り出したものではない情報をあたかも自分で調べた成果であるかのように提出することは不正行為にあたる可能性が高い行為です。
情報漏洩の問題
ユーザーが不用意に個人情報や機密情報を質問の中に含めて入力してしまうと、その質問も記録され、結果的に情報漏洩につながるのではないかと懸念されています。
→ 個人情報や機密情報は入力しない
生成された情報の正確性
生成AIの応答には分野によっては不正確な情報がかなりの割合で含まれるという問題があります。現状は内容の正確さよりは表現の自然さや会話の継続性が優先されているようです。
→ 生成AIの応答は内容を確かめてから使う
他の情報源と照合したり、科学的妥当性から考慮したりするなど、情報の正確さの確認は欠かせません。
→ 最初の一歩としては便利
使っても良いケースとしては、良いアイデアを得るためのブレーンストーミングのために使う、調査のための手がかりを得るために使う、など、自分で調べる・考える時の「とっかかり」として使う場合が考えら れます。
新しいテクノロジーへの向き合い方
技術は人間の文化を豊かにしてくれる一方、使い方を誤ると人や社会に害を与えることにもなります。とくに生成AIのような新しい技術とは慎重に付き合って、有効な使い方を模索していく必要があります。
→ 「自己の成長」を意識して使う
授業の課題は学生自身の学びの成果を形にすることを期待して出題されるものです。便利だからと言って手抜きをするために使うのでは本末転倒です。IT活用スキルと倫理観を高めつつ、どのように使えば「より深く有意義な学び」につながるのかを意識しながら使うことが求められます。

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