地(知)の拠点大学による地方創生推進事業 | COC+
文部科学省では、平成27年度から、大学が地方公共団体や企業等と協働して、学生にとって魅力ある就職先の創出をするとともに、その地域が求める人材を養成するために必要な教育カリキュラムの改革を断行する大学の取組を支援することで、地方創生の中心となる「ひと」の地方への集積を目的として「地(知)の拠点大学による地方創生推進事業(COC+事業)」を実施することとなり、鳥取県内の高等教育機関が採択されました。

地(知)の拠点大学による地方創生推進事業の目的

有能な若者の地元定着と自治体・企業の活性化を実現し、地方創生のモデルとして確立することを目指します!

COC+事業連携図

鳥取看護大学の主な取り組み

地域志向科目・「まちの保健室」の充実を図り、地域とともに歩む力を育みます

本取り組みは、この鳥取という環境を活かして 看護教育を実践することにより、地域の人々の生 活と健康を支えることのできる看護職者の育成を 目指します。また、この取り組みが、地域の活性 化につながること、つまり、大学・学生・地域が一 体となって活動し、成果を上げることを大きな目的 としています。

学生は、地域志向科目で地域を知り、「まちの保 健室」運営に参加することを通して、看護の対象を 「地域生活者の視点」から理解する大切さを学びま す。大学は、地域と連携して教育力向上を図るとと もに、地域の健康づくり推進の活性化を実現させます。

「まちの保健室」の取り組み

~「まちの保健室」は、地域のなかにある保健室です~ 「まちの保健室」は、学校の保健室のように、いつでもだれでも気軽に立ち寄って、自分の健康について、振り返ったり、相談したりできる場所です。地域のなかで、誰もがほっとできる場所になることを願って活動しています。

地域の健康づくり推進に向けて

健康づくり支援を希望する方々、また健康や生活に不安を抱える方々が、地域で安心して健やかな生活を送れるよう、気軽に利用でき、自分の健康について振り返り、相談できる場として機能します。健康増進から健康寿命の延伸、介護予防、引きこもり、こころの健康、子育て支援など、さまざまな問題に対応します。

地域の組織との連携に向けて

市町村(行政)をはじめ、教育委員会(公民館活動)や地域の医療・保健・福祉に関連する組織・団体と連携し、地域の健康づくり支援システムとして機能します。

鳥取看護大学生の学びの場として

鳥取看護大学の学生は、拠点型、出前型、イベント型「まちの保健室」に参加します。地域の方々および関連組織・団体との関わりを通して、5つの看護力(向き合う力、寄り添う力、論理的に看護実践する力、連携・協働する力、地域とともに歩む力)を育成する、学びの場として機能します。

確かな実践力を備えて地域に貢献できる看護職者

このCOC+(Center of Community+)事業の目標として、平成31年度卒業生の地域での高い就職率を目指します。

地域の人々の健康と生活を支える看護職者としての自覚と誇りを持ち、確かな実践力で地域に貢献できる職業人を育成します。

鳥取看護大学が育成する人材像の一つに「地域で働くことに喜びと誇りを持つ人材」を掲げています。将来、〝地元に貢献する人材であってほしい″という願いが込められています。そして本学は、「地域とともに歩む力」を中心概念に置きながら、「向き合う力」「寄り添う力」「論理的に看護実践する力」「連携協働する力」などの看護力をはぐくむ教育方針です。地域という広がりのあるキャンパスで、住民の皆様と関わりながら、地域力に出会うことを意図した取り組みを担っているのです。この度のCOC+事業の採択により、弾みをつけて多くの関係機関と協力して学生を育て、地元定着に臨みたいと思っています。何よりも学生の笑顔と前向きな姿に出会える日々を楽しみながら、「まちの保健室」を推進いたします。

学長 近田敬子

地方創生は「地域とともに歩む大学」を理念とする鳥取短期大学、また新たに創設した鳥取看護大学にとって、まさにミッションです。鳥取の若者をしっかりと心を込めて育む。彼らが、この地域の産業を、地域をより一層活気付ける。そのためには、さまざまな取り組みが必要です。従前より実施していたことに加え、文部科学省のCOC+事業の採択を機に、さらなるカリキュラムの充実、社会人基礎力の向上、インターンシップの推進、地元企業との連携強化等を図りました。いま鳥取の若者たちが躍動します。

理事長 山田修平