
投稿日:2019.06.24
あじさいの花が日ごとに色づく6月19日の午後、26名の地域の方々とともに、鳥取看護大学の交流ホールで拠点型「まちの保健室」を開催しました。
大学のスタッフとして、初めて「まちの保健室」に参加した4名の1年生は、最初は緊張の面持ちでテーブルに飲み物を運んだり、お話の輪に参加させていただいたりしていましたが、次第に笑顔で応対できるようになりました。
そして、振り返りの会では「2回以上参加しておられる方々がほとんどで、地域の方々の健康意識の高さを知りました」「来場者の方々の様子から『まちの保健室』を楽しみにしておられるということがわかりました」と、来場者の方々との交流から得た学びを述べてくれました。
また、地域の方々の前で初めて「ミニ講話」をした3年生は、「上手く説明できるか心配でしたが、来場者全員が学生の合図に合わせて体操しておられたので、やって良かったと思いました」「今日はみなさん熱心に私達のお話を聞いてくださり、思いは通じるのだなと思いました。これを励みに実習での『ミニ講話』もがんばりたいと思います」と感想を述べてくれました。
鳥取看護大学が育成する人材像の一つに「地域で働くことに喜びと誇りを持つ人材」を掲げています。将来、〝地元に貢献する人材であってほしい″という願いが込められています。そして本学は、「地域とともに歩む力」を中心概念に置きながら、「向き合う力」「寄り添う力」「論理的に看護実践する力」「連携協働する力」などの看護力をはぐくむ教育方針です。地域という広がりのあるキャンパスで、住民の皆様と関わりながら、地域力に出会うことを意図した取り組みを担っているのです。この度のCOC+事業の採択により、弾みをつけて多くの関係機関と協力して学生を育て、地元定着に臨みたいと思っています。何よりも学生の笑顔と前向きな姿に出会える日々を楽しみながら、「まちの保健室」を推進いたします。
地方創生は「地域とともに歩む大学」を理念とする鳥取短期大学、また新たに創設した鳥取看護大学にとって、まさにミッションです。鳥取の若者をしっかりと心を込めて育む。彼らが、この地域の産業を、地域をより一層活気付ける。そのためには、さまざまな取り組みが必要です。従前より実施していたことに加え、文部科学省のCOC+事業の採択を機に、さらなるカリキュラムの充実、社会人基礎力の向上、インターンシップの推進、地元企業との連携強化等を図りました。いま鳥取の若者たちが躍動します。