
投稿日:2019.11.11
令和元年10月27日(日)、「グローバルまちの保健室」を米子市文化ホールで開催しました。当日は同じ会場で、鳥取県国際交流財団による「日本語クラス」が行われており、その終了後に参加を希望される方に来ていただきました。国際交流財団のみなさんには、「日本語クラス」の学生への参加呼びかけなどに協力していただき、たいへんお世話になりました。参加者は7名で、カンボジア、中国、ベトナムの方が来てくださいました。年齢は20~30代であり、若い世代の方々でした。みなさん日本語の勉強もしながら、仕事にがんばってらっしゃる様子でした。
今回は、健康チェックは血圧測定のみ行い、健康相談を実施しました。医療機関の受診を勧めるケースもありましたが、職場で健診がある方の場合は会社をとおして相談したいと話されていました。また、病院受診の不安をお話しになる方もあり、そういった方への健康チェックや相談の機会の必要性も感じました。時には言葉が通じにくいこともありましたが、みなさん気さくに日本語でお話しくださり、会場はとても和やかな雰囲気でした。
鳥取看護大学が育成する人材像の一つに「地域で働くことに喜びと誇りを持つ人材」を掲げています。将来、〝地元に貢献する人材であってほしい″という願いが込められています。そして本学は、「地域とともに歩む力」を中心概念に置きながら、「向き合う力」「寄り添う力」「論理的に看護実践する力」「連携協働する力」などの看護力をはぐくむ教育方針です。地域という広がりのあるキャンパスで、住民の皆様と関わりながら、地域力に出会うことを意図した取り組みを担っているのです。この度のCOC+事業の採択により、弾みをつけて多くの関係機関と協力して学生を育て、地元定着に臨みたいと思っています。何よりも学生の笑顔と前向きな姿に出会える日々を楽しみながら、「まちの保健室」を推進いたします。
地方創生は「地域とともに歩む大学」を理念とする鳥取短期大学、また新たに創設した鳥取看護大学にとって、まさにミッションです。鳥取の若者をしっかりと心を込めて育む。彼らが、この地域の産業を、地域をより一層活気付ける。そのためには、さまざまな取り組みが必要です。従前より実施していたことに加え、文部科学省のCOC+事業の採択を機に、さらなるカリキュラムの充実、社会人基礎力の向上、インターンシップの推進、地元企業との連携強化等を図りました。いま鳥取の若者たちが躍動します。