
投稿日:2019.09.02
令和元年8月21日(水)、鳥取看護大学の交流ホールで、拠点型「まちの保健室」を開催しました。お盆明けとはいえ、まだまだ暑い中でしたが、22名のご参加があり、いつも来てくださる地域の方に混じって夏休み中の高校生4名が「まちの保健室」を体験しに来てくれました。これは、「鳥取看護大学・鳥取短期大学と鳥取県教育委員会との連携協力に関する協定」の締結により実現しました。
この日は少々趣向を変えて、健康チェックの前に鳥取短期大学の生活学科食物栄養専攻の野津あきこ教授をお迎えし、「低栄養予防の食事」と題したミニ講話をお願いしました。日本人の食事摂取基準のBMIの目標値や、タンパク質や糖質、カルシウムの摂取や日光浴のお話などで、参加者のみなさんはメモを取りながら熱心に聞かれていました。またお話の後の健康チェックの結果とつなげていらっしゃる様子もありました。
大学が夏休み中で、いつもの看護大生のボランティア抜きの開催でしたが、まめんなかえ師範さんと地域の参加者の方のお話が弾み、参加者同士でもお茶を飲みながら楽しい会話に花が咲いていました。スタッフとして参加した教員も住民の方々や高校の生徒さんと楽しい時間を過ごせました。
高校生からは、「地域の方々とふれあう機会があってよかった」「今日学んだことを祖父母に伝えたい」「健康をテーマに地域の人々と関われる場所があることがわかった」などの感想が寄せられました。
来月は9月18日(水)の開催です。みなさまのお越しをお待ちしています。
鳥取看護大学が育成する人材像の一つに「地域で働くことに喜びと誇りを持つ人材」を掲げています。将来、〝地元に貢献する人材であってほしい″という願いが込められています。そして本学は、「地域とともに歩む力」を中心概念に置きながら、「向き合う力」「寄り添う力」「論理的に看護実践する力」「連携協働する力」などの看護力をはぐくむ教育方針です。地域という広がりのあるキャンパスで、住民の皆様と関わりながら、地域力に出会うことを意図した取り組みを担っているのです。この度のCOC+事業の採択により、弾みをつけて多くの関係機関と協力して学生を育て、地元定着に臨みたいと思っています。何よりも学生の笑顔と前向きな姿に出会える日々を楽しみながら、「まちの保健室」を推進いたします。
地方創生は「地域とともに歩む大学」を理念とする鳥取短期大学、また新たに創設した鳥取看護大学にとって、まさにミッションです。鳥取の若者をしっかりと心を込めて育む。彼らが、この地域の産業を、地域をより一層活気付ける。そのためには、さまざまな取り組みが必要です。従前より実施していたことに加え、文部科学省のCOC+事業の採択を機に、さらなるカリキュラムの充実、社会人基礎力の向上、インターンシップの推進、地元企業との連携強化等を図りました。いま鳥取の若者たちが躍動します。