学外実習

地域で求められる看護の力を、ステップアップ方式で養成します

学外実習
 

1年次

多様な健康レベルの在宅の方々から学ぶ第1段階

実習の第1段階(1年次)では地域に出向き、健康観や生活観を深めます。

生活健康論実習 1年前期 45時間/1単位

■看護学科1年 Yさん (島根県出身)
倉吉市内の公民館を拠点に実習し、1日目は地域の歴史やまちの様子など、暮らしを取り巻く環境を調査しました。2日目は「まちの保健室」、3日目は女性が集う行事に参加して、主に高齢の方の健康意識をうかがいました。みなさんが日ごろから食事や運動を気をつけて健康維持に努め、なかには病気と付き合いながら楽しく暮らす方も。自分の健康観を振り返ると同時に、病気をされた方の退院後の生活をイメージする機会となりました。

フィールド体験実習 1年後期 45時間/1単位

■看護学科1年 Mさん (鳥取県出身)
私が訪れたのは、公共交通が乏しく、買い物や病院に通いにくい土地。ご自宅にうかがった80代の女性はひとり暮らしですが、近くに住む娘さん夫婦から助けを得て、自立した生活をしておられました。友だちづきあいが盛んで、遠くに住む息子さんとも電話をよく交わすお話好き。不便でもこの方が元気に暮らしている秘訣は、共助という社会資源とコミュニケーションだと思います。人とのつながりが健康度を増すと実感した実習でした。
1年次、公民館などをとおして地域の人たちの日ごろの暮らしを知り、2・3年次に病院で入院生活を学び、4年次で再び地域で実習する。「地域-病院-地域」という順で、病全病後の暮らしとあわせて看護を考える本学独自の実習を、サンドウィッチ方式と呼んでいます。また、個々の専門分野を縦割りせず、1人の人生を成すものとして横断的に学ぶカリキュラムを採り、毎回省察を課題として、深く考える習慣を自然に身につけます。
地域包括支援看護学領域 准教授 出石 幸子
 

2・3年次

第2・第3段階では病院や福祉施設などの臨床で、傷病や障がいのある方々を実際にケアします

第2段階(2年次)では2週間の基盤看護学実習により、疾病や障がいをもつ人びとと関わりながら自分自身にも向き合い、自らの看護観と出会います。第3段階(3年次)では計13週間におよぶ臨地での看護学実習により、具体的な看護援助を論理的な思考をもって実践する能力を養います。

基盤看護学実習 2年前期 90時間/2単位

■看護学科2年 Uさん (鳥取県出身)
初めての学外看護学実習で、自分がうまく関われるか不安でした。受け持ったのは、食事やトイレなどすべての介助が必要な80代の男性。あまりお話をされない方で、十分に、要望や気持ちをくみとることができず、自分のケアが良かったのか戸惑ってばかりでした。どの患者さんにも積極的に話しかける理学療法士の方を見て、こんな風にすればよかったと気づきました。反省が多い実習でしたが、今後に活きる、有意義な経験だったと感謝しています。

成人看護学実習A 3年後期 90時間/2単位

■看護学科3年 Eさん (鳥取県出身)
倉吉市内の病院で、手術直後の高齢の女性2人を受け持ちました。1人は生活の変化や、新たな病気などへのさまざまな不安を抱いておられました。担当の先生とも相談しながら、少しでも心配が和らぐように情報などをお伝えしました。もう1人は、病巣の摘出を喜び、帰宅後が楽しみな様子でした。病気の不安が退院後の生活にもおよび、その支援も看護職の大切な役割であること、また、患者さんによって物事の受け取り方が異なると学ばせていただいた実習でした。

小児看護学実習 3年後期 90時間/2単位

■看護学科3年 Tさん (鳥取県出身)
保育所と病院へ1週間ずつ実習に行きました。病院では重症心身障がいの3歳児を受け持ち、絵本の読み聞かせや感覚遊びをしました。人工呼吸で話せなくても、目線や手を握り返して思いを伝えてくれて、私も懸命にサインを読み取りました。脈拍などバイタルも参考に、心を通わせる方法、その大切さを学びました。もともと子どもが大好き。小児の分野に進み、発達障がいや病気など、その子なりの成長ができるよう寄り添って看護をするのが夢です。
 

4年次

4年間の実習を経て芽生える地域への恩返し

第4段階(4年次)では再び地域に赴き、組織・集団・地域と連携・協働していくための実習に取り組みます。

地域連携・協働実習 4年前期 45時間/1単位

■看護学科4年 Hさん (鳥取県出身)
米子市の地域包括支援センターにお世話になりました。支援対象者の自宅訪問では、一人ひとりに合った支援がなされている様子を目の当たりにし、足を運んで築いた信頼関係が活きていると感じました。また、ある薬局では薬剤師が気になった人について包括支援センターに情報提供したり、困っている人に包括支援センターを紹介したりしていました。新しい地域連携のあり方は印象的で、将来を考える上でも大きな刺激を受けました。

地域密着看護実習 4年前期 45時間/1単位

■看護学科4年 Tさん (鳥取県出身)
鳥取市内の小規模多機能居宅介護事業所で、訪問サービスや施設内での介助などを実習させていただきました。担当した高齢の女性は、骨折が治っても歩くのを恐れておられました。車いすが不要になれば自宅に帰れると聞いて、私が彼女を支えて歩行練習をし、実習最終日、ついに支えなしで歩かれました。笑顔が本当にうれしかったです。対象者の生活に寄りそうケアの大切さ、介護士さんの学び続ける姿勢など、学びの多い実習でした。
特定の基幹病院をもたない本学の学生は4年間、およそ15施設で臨地実習を経験します。その多様性はすばらしく、多くの患者さんとご家族との出会いをとおして看護の考え方や手法が学べます。あわせて「看護職はこうあるべきだ」といった画一的な発想にとらわれなくなることも利点です。高度先進医療から地域に根ざした看護まで、幅広い体験から臨床の多様性に即応できる“しなやかなナース”に成長していきましょう。
母子看護学領域 教授 小村 三千代
 

学外実習施設

多くの学生が自宅から学外実習に通えるよう鳥取県の全域に協力施設を確保しています

鳥取看護大学では、鳥取県全域と島根県や岡山県をふくむ22市町村に協力施設を確保。できる限り、東部が地元の学生は東部で、西部が地元の学生は西部で、中部在住や遠県出身の学生は本学の近くで学外実習に取り組めるようにしています。

学外実習
(平成31年4月1日現在)
鳥取県
東部
(01) 鳥取市 【病院】 鳥取県立中央病院、鳥取市立病院、鳥取赤十字病院、鳥取生協病院、鳥取医療センター、渡辺病院、ウェルフェア北園渡辺病院、尾﨑病院、タグチIVFレディースクリニック、みやもと産婦人科医院、鳥取産院
【保育・福祉施設】 久松保育園、あすなろ保育園、さとに保育園、湖山保育園、大正保育園、浜坂保育園、みやこ苑、はまゆう、やすらぎ、ふしの白寿苑、いこいの杜、白兎あすなろ、にしまち幸朋苑、デイハウスじゅんぷう、いくのさん家、大郷いくのさん家、木守舎、まさたみの郷、わかさ
【訪問看護ステーション】 鳥取県看護協会、まさたみの郷、さとに、にしまち幸朋苑、おざき、はまゆう、ナースくる
【行政】 鳥取市役所、鳥取市保健所、地域包括支援センター(鳥取中央/鳥取こやま/鳥取西/鳥取東健康福祉センター/鳥取南)
(02) 岩美町 【行政】 岩美町地域包括支援センター、岩美町役場
(03) 八頭町 【行政】 八頭町地域包括支援センター、八頭町役場
(04) 若桜町 【行政】 若桜町地域包括支援センター、若桜町保健センター
(05) 智頭町 【病院】 智頭病院
【行政】 智頭町地域包括支援センター、智頭町役場
鳥取県
中部
(06) 倉吉市 【病院】 鳥取県立厚生病院、野島病院、藤井政雄記念病院、垣田病院、倉吉病院、清水病院、北岡病院、谷口病院、まつだ小児科医院、岡本小児科医院
【保育・福祉施設】 鳥取短期大学附属こども園、倉吉東こども園、倉吉愛児園、仁厚会、敬仁会、介護老人保健施設うつぶき、デイサービスセンター和、地域ケアセンターマグノリア、地域サポートハウスしみず、小規模多機能ホームつばき、小規模多機能ホーム華つばき、地域包括支援センター(うつぶき/マグノリア/倉吉中央/かもがわ/明倫・小鴨)
【訪問看護ステーション】 くらよし、のじま、せいわ
【行政】 倉吉市保健センター
【公民館】 13地区公民館
(07) 湯梨浜町 【福祉施設】 ガーデンハウス野花、ル・サンテリオン東郷
【訪問看護ステーション】 ゆりはま
【行政】 湯梨浜町地域包括支援センター、湯梨浜町役場
(08) 三朝町 【病院】 三朝温泉病院
【福祉施設】 三朝温泉三喜苑、なの花
【訪問看護ステーション】 三朝温泉病院
【行政】 三朝町地域包括支援センター、三朝町役場
(09) 北栄町 【福祉施設】 ル・サンテリオン北条
【訪問看護ステーション】 大栄
【行政】 北栄町地域包括支援センター、北栄町役場
(10) 琴浦町 【行政】 琴浦町地域包括支援センター、琴浦町役場
鳥取県
西部
(11) 米子市 【病院】 山陰労災病院、博愛病院、鳥取県立総合療育センター、米子病院、養和病院、ミオ・ファティリティ・クリニック、中曽産科婦人科医院、鳥取大学医学部附属病院
【保育・福祉施設】 いづみ保育園、わかば園、認定こども園ベアーズ、よどえババール園、キッズタウンかみごとう、キッズタウン第2保育園、キッズタウンさくら保育園、仁風荘、仁風荘かみごとう、ピースポート、アザレアコート、よねはら、ゆうとぴあ、弓浜ゆうとぴあ、なんぶ幸朋苑、よなご幸朋苑、かわさき、きんかい幸朋苑、あわしま、ネットケア、ほんわか、博愛苑、照陽の家、ほんわか茶町、真誠会ふる里、ごせんごく、くずも、地域包括支援センター(米子市ふれあいの里義方・湊山/住吉・加茂/尚徳/弓浜/箕蚊屋)
【訪問看護ステーション】 なんぶ幸朋苑、ほんわか、ネットケア、博愛、仁風荘
【行政】 米子市役所
(12) 境港市 【病院】 済生会境港総合病院
【福祉施設】 はまかぜ
【訪問看護ステーション】 白鴎
【行政】 境港市地域包括支援センター、境港市役所
(13) 南部町 【病院】 西伯病院
【行政】 南部町地域包括支援センター 健康管理センターすこやか
(14) 日南町 【病院】 日南病院
【福祉施設】 介護福祉センターあかねの郷
【行政】 日南町健康福祉センターほほえみの郷、日南町地域包括支援センター
(15) 日野町 【病院】 日野病院
【行政】 日野町役場
(16) 江府町 【行政】 江府町役場、江府町地域包括支援センター
(17) 伯耆町 【行政】 伯耆町役場
(18) 大山町 【行政】 大山町役場
(19) 日吉津村 【行政】 日吉津村役場
鳥取県 倉吉保健所、米子保健所
島根県 (20) 松江市 【病院】 松江医療センター
岡山県 (21) 真庭市 【病院】 落合病院
(22) 津山市 【病院】 津山中央病院

※実習領域や受け入れ施設の状況等により、実家から通える地元での学外実習ができない場合もあります。

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